感染予防と普段の生活

私は昨年の2月から血液がんにかかり、抗がん剤治療中です。昨年の5月ごろには、普段であれば気にもしない体内の常在菌が暴れ始めて、高熱とじんましんに見舞われました。抗がん剤治療中は免疫力が極端に落ちてしまうため、外の細菌やウィルスが感染して、命を落とすこともあります。でも、家の中でじっとしている生活もつまらないですよね。
これまでしんどい思いもしましたが、抵抗力のない身体なりに、外出したり自宅で楽しむ方法を身に着けてきました。
医者からは感染症には気を付けるようにと言われますが、具体的にどのように気を付けるべきか答えはないということがわかりました。様々な医療関係者のお話やネット情報、東洋医学本などあさってみましたが、ベストというものはないことを悟りました。今回のコロナ予防も十分に分かっていないと思ってよいでしょう。
しかし、これまでの経験からこれはウィルス感染予防につながるなというものがいくか見えてきました。体験から分かったことなので、医学的裏付けはありませんが、少なくとも体験したことのない専門家よりもマシかなと思っています。
細菌やウィルスに感染する基本ルートは、手について、それが口や鼻を経由して、のどに付着して体内に入っていくルートです。この基本ルートを意識しておくことです。 ※もう一つは目からの感染です。
(ロタやノロウィルスは胃の中に入っても感染しますが、コロナはのどからの感染と考えられます。また、私の場合は体内の菌にも気を付けなければいけませんが、その予防法はここではやめておきます)
感染予防につながるなと実感したことをいくつかお話しします。

消毒液を持ち歩く
外出するときは、必ず消毒液を小さい入れ物に移して持ち歩きます。ウィルスは手からの感染が多いですが、ウィルスが手についただけでは感染しません。のどや鼻、目を経由して感染します。例えば、お店の中では、みんながさわるものに触れたら、こまめに消毒液で殺菌します。
みんなが触れるものを挙げておきますね。
・お金
・買い物かご
・レシート
・ドアノブ
・水道の蛇口
・自動券売機
・自動販売機
・キャッシュディスペンサー
・トイレ
など。

消毒するまでは、例えば「黄色いペンキが手についていて、顔に触ることができない」と妄想します。お店から出たときは、黄色いペンキをしっかり消毒液で落とすということを心がけています。
※ロタやノロウィルスは消毒液は効かないので注意。

外で軽い運動をして身体の健康を保つ
先日専門家からジョギングも危ない、公園のベンチも危ないなどと警告がありました。翌日あるタレントさんは「毎日のジョギングを控えるようにしました」といった発言もありました。
本当に控えたほうがいいのでしょうか?
ジョギングや公園のベンチで感染するリスクよりも、自宅でふさぎ込んで免疫力を落として感染するリスクのほうが高いと考えます。ソーシャルディスタンスを心がければ問題ないです。どんなウィルスも紫外線には弱く、人間は紫外線を浴びることで免疫を高められるので、むしろ積極的に外で運動すべきでしょう。
私はジョギング中にソーシャルディスタンスを保つために、「車を運転している感覚で」と心がけています。十分に車間距離を保っています。

室内の湿度を適切に保つ
湿度が低いと、のどが乾燥してウィルスが体内に入りやすくなるので、注意ですね。

こまめにのどを潤す
私はアメが苦手なので、こまめにお茶やコーヒーを飲むようにしています。飲みものがないときは、意識して唾液をのみこむようにしています。とにかくのどの乾燥を防ぐことです。
ストレスや緊張は口やのどを乾燥させますので、注意しましょう。適度な緊張やストレスは必要ですが、ため込まないようにしましょう。

寝る前はしっかり歯を磨く、できれば舌も
寝ている間はのどを守れませんね。むしろイビキでのどに負担を与えています。口の中にウィルスがあると、寝ている間にのどから体内に入ってしまいます。口の中の歯と舌をきれいにしてのどからの侵入を防ぎましょう。
手洗いとうがい
手洗いとうがいは基本です。うがいはのどの奥まで3段階で上を向いてガラガラして、うがいのあとに少量の水を飲むようにしています。ウィルスをのどにつけておかないことですね。手洗いの前に、手の全体にベットリと黄色いペンキがくっついていると妄想します。そのペンキを石鹸でしっかりと取りましょう。

ウィルスがのどから入り込んでしまったときに備える = 免疫力を高めておく
のどからウィルスが入り込んでも、私たちの免疫の力で抵抗できます。免疫力を上げるためには食事と栄養、睡眠、運動はもちろん、紫外線を浴びること、ストレス軽減が大切です。ウィルスがのどから入り込んでしまったときに備える=免疫力を高めておくこと、ストレスをためないこと、を意識しましょう。3密を避けながら外出してリフレッシュしましょう。
マスクをする
マスクをして自身の感染を防ぐことはできませんが、自分のウィルスを他人に移さないことで有効といわれています。あまり言われていませんが、手についたウィルスが鼻・口からのどに入らないようにすることで効果的と考えています。
コロナと戦っています。医療現場は戦場です。
いま私たちは何をしなければならないのか。まず、最前線で戦っている医療関係の方々を応援することです。そのために自身や家族をコロナに感染させないことです。
コロナという見えない敵と戦っている医療関係の方々を応援するために、私の経験を書いてみました。